2025年7月03日
繰り返す下痢、長引く下痢でお困りの方へ
下痢とは、便の水分が多くなり、通常よりも軟らかい、または水様の便が頻回に出る状態を指します。急に発症して数日で治まる一過性のものから、数週間以上続く慢性的な下痢まで、その原因や対処法はさまざまです。
当院では、消化器内視鏡専門医・消化器病専門医が在籍し、必要に応じて内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)も行うことで、正確な診断と適切な治療を提供しています。
下痢の主な原因
下痢の原因は多岐にわたります。以下のように分類されます。
【急性の下痢】
・感染性腸炎(ウイルス性・細菌性)
ノロウイルス、ロタウイルス、カンピロバクター、サルモネラなど
・食あたり
傷んだ食べ物や不衛生な水などによるもの
・薬剤性下痢
抗生物質や下剤の使用による腸内環境の乱れ
【慢性の下痢】
・過敏性腸症候群(IBS)
ストレスなどによる腸の機能異常。腹痛やガスを伴うことが多いです。
・潰瘍性大腸炎・クローン病
炎症性腸疾患と呼ばれる難病で、血便を伴うこともあります。
・大腸がん・ポリープ
特に高齢の方では、下痢と便秘を繰り返す場合は注意が必要です。
・慢性膵炎や胆道疾患、甲状腺機能亢進症など、他の内科疾患の症状として現れることもあります。
受診の目安
以下のような場合は、速やかに消化器内科の受診をおすすめします。
- 下痢が数日以上続く
- 発熱、血便、強い腹痛を伴う
- 脱水症状(口の渇き、尿量減少、倦怠感など)がある
- 下痢と便秘を繰り返している
- 食事をしていないのに下痢が続く
- 体重減少を伴う慢性下痢
当院での診療の流れ
- 問診・診察:症状の経過や食事内容、既往歴などを丁寧に確認します。
- 必要な検査の実施
・血液検査、便検査(ウイルスや細菌、便潜血など)
・腹部エコーや腹部レントゲン検査
・胃カメラ・大腸カメラ(慢性的な症状や炎症性疾患が疑われる場合) - 治療方針のご提案
症状に応じて、内服治療・点滴治療などを行います。必要があれば専門機関への紹介もいたします。
下痢でお困りの方はご相談ください
一時的な下痢であっても、症状が続いたり、体調が優れない場合には、早めの受診が大切です。特に大腸がんや炎症性腸疾患など、早期発見が重要な疾患が隠れている場合もあります。
当院では、丁寧な診察と検査で、原因を見極め、適切な治療を行っています。
お気軽にご相談ください。