2025年7月10日
「特にダイエットしていないのに体重が減ってきた」「最近なんとなく痩せてきた気がする」——このような体重減少は、身体からの重要なサインかもしれません。
加齢や一時的な食欲低下で体重が減ることもありますが、病気が隠れていることもあるため、注意が必要です。
体重減少は、消化器疾患を含むさまざまな病気の初期症状として現れることがあり、早期の医療機関受診が勧められます。東戸塚 藤野クリニックでは、専門的な視点から原因を探り、必要な検査と治療をご案内いたします。
どのくらい痩せると「異常」?
体重減少の目安として、半年で体重の5%以上の減少があれば、医学的な精査を行うべきとされています。例えば、60kgの方であれば、半年で約3kg以上の減少が該当します。
体重減少の主な原因
1. 消化器疾患
- 胃がん・大腸がん・すい臓がんなどの悪性腫瘍
- 胃潰瘍、慢性胃炎、逆流性食道炎などによる食欲不振
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
- 吸収不良症候群(セリアック病など)
2. 代謝・内分泌疾患
- 糖尿病(特に1型や重度の2型)
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
3. 精神的要因
- うつ病・不安障害・ストレスによる食欲低下
- 摂食障害(拒食症・過食症)
4. その他
- 感染症(結核など)
- 薬の副作用
- 高齢による食欲低下
どんな検査が必要?
体重減少の背景にある疾患を見つけるため、以下のような検査を行います。
- 血液検査(炎症、甲状腺、糖尿病、腫瘍マーカーなど)
- 腹部超音波検査(エコー)
- 胃カメラ・大腸カメラ(消化器がんや炎症性疾患の精査)
- 便検査
- CT検査
早めの受診で安心を
体重減少は、「単なる食欲の問題」だけではなく、命に関わる病気が関与していることもあります。早めの検査と原因の特定が、適切な治療と安心につながります。
「最近ちょっと痩せたかも…」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
藤野クリニックでは、内科・消化器内科・内視鏡の専門的視点から、総合的に診断を行っています。
クリニックで原因がはっきりしないような場合や希望に応じて総合病院へご紹介させていただきます。