2025年7月03日
胸やけ(胸が熱い・しみる感じ)でお困りの方へ
食後や横になると胸が熱い、酸っぱいものが上がってくる…そんな症状ありませんか?
「胸が焼けるように熱い」「喉の奥がジリジリする」「酸っぱい液体が上がってくる」
こうした“胸やけ”の症状は、日常的に多くの方が経験するものですが、繰り返したり長引いたりする場合には、消化管に何らかの異常が隠れている可能性があります。
もっとも多い原因は「胃酸の逆流」によるもので、「逆流性食道炎」などの疾患が疑われます。
当院では、症状の背景にある疾患を丁寧に見極め、必要に応じて内視鏡検査(胃カメラ)などを行い、適切な治療へとつなげていきます。
胸やけの主な原因
胸やけは、「胃酸が胃から食道へ逆流すること」によって起こることが多く、以下のような要因が関係します。
- 逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流し、粘膜が炎症を起こす状態です。食後・横になったときに強くなります。 - 機能性ディスペプシア
胃や食道に目立った異常がないにも関わらず、胃もたれや胸やけなどが続く状態です。 - 薬の副作用
痛み止めや一部の降圧薬などが、食道の働きに影響を与えることがあります。 - 妊娠・肥満・食生活の乱れ
胃が圧迫されたり、逆流しやすい姿勢や食習慣が原因となることもあります。 - まれに重大な疾患が原因となることも
食道がんや胃潰瘍、食道アカラシアなど、注意が必要な病気が潜んでいるケースもあります。
こんな症状はご相談ください
- 胸のあたりがジリジリ・ヒリヒリする
- 食後や横になると胸や喉が熱い
- げっぷや吐き気を伴う
- 酸っぱい液体や胃液が口まで上がってくる
- 慢性的な咳、喉の違和感、声枯れが続く
これらはすべて、胸やけを訴える患者さんに多く見られる症状です。
藤野クリニックでの診療
当院では、症状の性質や持続期間、生活習慣、服薬歴などを丁寧にお伺いし、必要に応じて以下の検査を行います。
- 胃カメラ検査(鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査)
逆流性食道炎の有無や、食道・胃の粘膜状態を直接確認します。 - ピロリ菌検査
胃の不調の原因となるピロリ菌の有無を調べます。 - 血液検査・腹部エコー
他の消化器疾患の可能性もあわせて確認します。
治療では、胃酸の分泌を抑える薬(PPIやP-CAB)や生活指導を行い、症状の改善を目指します。
胸やけは消化器内科へ
「市販薬で何となく抑えている」「またいつか治ると思っている」
そういった方ほど、症状が慢性化していたり、重大な疾患が隠れている可能性があります。診断は胃カメラ検査になりますが、当院では専門医がつらくない・見落としのない・迅速な内視鏡検査を行っております。
胸やけの症状が続いている方は、いつもの症状と思って放置せず消化器専門の外来へ受診することをおすすめいたします。お気軽にご相談ください。