2025年8月28日
過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群(IBS: Irritable Bowel Syndrome)は、大腸に明らかな炎症や潰瘍などの異常が見られないにもかかわらず、お腹の痛みや不快感、下痢や便秘といった症状が続く病気です。
比較的若い方から中高年まで幅広い年齢層でみられ、ストレスや生活習慣が症状の悪化に関係することも多いとされています。
IBSは機能性ディスペプシアや胃食道逆流症、線維筋痛症などの疾患と併存することがあります。
主な症状
- ・お腹の痛みや張り(腹部膨満感)
- ・慢性的な下痢、または便秘
- ・下痢と便秘を繰り返す
- ・排便後に症状が軽くなることがある
- ・お腹が鳴る
- ・ガスがよく出る
症状は長期間にわたり繰り返すのが特徴です。「検査では異常がない」と言われても、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
発熱、関節痛、血便、体重減少などはむしろアラームサインとよばれ、他の病気が隠れている徴候とされています。
原因について
IBSのはっきりとした原因はまだ解明されていませんが、以下のような要因が関わると考えられています。
- ・腸の運動や感覚の異常
- ・自律神経の乱れ
- ・ストレスや精神的要因
- ・腸内細菌バランスの変化
- ・腸粘膜の微小な炎症
- ・食生活の影響
過敏性腸症候群のタイプ
IBSは便通の傾向によっていくつかのタイプに分けられます。
- 下痢型(IBS-D)
- 便秘型(IBS-C)
- 混合型(IBS-M:下痢と便秘を繰り返す)
- 分類不能型(IBS-U)
診断について
IBSは、問診や症状の経過をもとに診断されます。ただし、大腸がんや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)との区別が必要なため、大腸カメラを行うことが推奨されています。大腸カメラを行い、隠れた他の病気がないことを確認することがとても重要だからです。
「長引く下痢や便秘」「お腹が痛い」といった症状がある場合は、放置せず一度ご相談ください。
治療について
IBSの治療は、生活習慣の見直しと薬物療法を組み合わせて行います。
- 生活習慣の改善
・規則正しい食生活(脂肪分や刺激物を控える、食物繊維の調整など)
・十分な睡眠
・ストレス対策、リラックス法 - 薬物療法
・腸の運動を整える薬
・便秘や下痢を改善する薬
・整腸剤(腸内細菌バランスを整える)
・必要に応じて抗不安薬や抗うつ薬
症状やタイプに応じて治療方針を決めていきます。
当院での対応
藤野クリニックでは、まず丁寧な問診と必要な検査を行い、IBSかどうかを見極めます。大腸カメラを用いて大腸がんや炎症性腸疾患の除外診断を行うことも可能です。
症状やライフスタイルに合わせた治療を提案し、患者さんが日常生活を快適に過ごせるようサポートいたします。
「過敏性腸症候群かもしれない」と感じたら、早めにご相談ください。