2025年9月08日
もしかして白目が黄色くなってきた?
皮膚や白目のところが黄色くなってきた?それは「黄疸」かもしれません。「黄疸」とは皮膚や眼球結膜(目の白い部分)が黄色くなる症状のことです。体内のビリルビンという色素が増えることで起こり、肝臓や胆道、膵臓などの病気が原因となることがあります。少しずつ変化するため、自分や家族はなかなか気づきません。
胆汁の通り道である胆道が閉塞してしまった状態を特に「閉塞性黄疸」といいます。
主な症状
- ・皮膚や白目が黄色くなる
- ・尿が濃い色(褐色尿)になる
- ・便の色が白っぽくなる(灰白色便)
- ・体がかゆくなる
- ・全身のだるさ、食欲不振、体重減少を伴うこともある
上記のような症状がある方は、お早めにご相談ください。
考えられる原因
黄疸は「肝臓の病気」「胆道の病気」「膵臓の病気」などが主な原因です。
- 肝臓の病気:肝炎(B型肝炎、C型肝炎、アルコール性肝炎、自己免疫性肝炎など)、肝硬変、肝がん
- 胆道の病気:胆石、胆管炎、胆管がん、胆嚢がん
- 膵臓の病気:膵がん、自己免疫性膵炎
- その他:溶血性貧血など
検査と診断
黄疸の原因を調べるために以下のような検査を行います。
- ・血液検査(肝機能・胆道系酵素・ウイルスマーカーなど)
- ・腹部超音波(エコー)検査
- ・CT / MRI 検査
- ・内視鏡検査(内視鏡的逆行性胆管膵管造影:ERCP など)
治療について
原因によって治療法は大きく異なります。
- 肝炎 → 抗ウイルス薬や免疫抑制薬など
- 胆石や胆管閉塞 → 内視鏡や外科手術による治療
- 膵がん・胆管がん → 手術・化学療法など
当院でできること
消化器病専門医が丁寧な診察を行います。血液検査、腹部超音波検査を行い早期診断を目指します。必要に応じて専門病院と連携し、CTやMRI、ERCPなどの精査へ速やかにご紹介します。緊急を要する場合は当日紹介致します。
まとめ
黄疸は、肝臓・胆道・膵臓などの重大な病気が隠れていることがあります。少しでも違和感を感じる、気になる症状がある方は、早めの受診をおすすめします。