2026年7月06日

健康診断で「血圧が高いですね」と言われ、不安になったことはありませんか?
一度血圧が高かったからといって、すぐに高血圧と診断されるわけではありません。しかし、そのまま放置すると将来の脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる可能性があります。
今回は、健診で血圧が高いと指摘された場合の対応や、受診の目安についてわかりやすく解説します。
そもそも高血圧はいくつから?
高血圧の診断基準は次のとおりです。(高血圧管理・治療ガイドライン2025より)
- 診察室血圧 140/90mmHg 以上
- 家庭血圧 135/85mmHg 以上
健康診断で一度高かっただけなら心配ない?
健診当日は緊張や睡眠不足、運動後、カフェインの摂取などが影響して、一時的に血圧が高くなることがあります。
そのため、健診で一度高かっただけで高血圧と決めつけることはありません。
まずは落ち着いた環境で血圧を測り直すことが大切です。
最も大切なのは「家庭血圧」です
現在の高血圧診療では、診察室での血圧だけでなく、自宅で測定する「家庭血圧」がとても重要と考えられています。
家庭血圧を測る際は、
- 朝:起床後1時間以内、排尿後、朝食前・服薬前
- 夜:就寝前
を目安に測定し、1週間ほど記録すると、普段の血圧の状態がわかります。
毎回同じ時間帯、同じ姿勢で測定することがポイントです。
どのくらいの血圧なら受診した方がよい?
一般的には、家庭血圧で135/85mmHg以上が続く場合は、高血圧が疑われます。
また、健診で
- 140/90mmHg以上を繰り返し指摘される
- 家庭でも血圧が高い
- 糖尿病や腎臓病などの持病がある
- ご家族に脳卒中や心臓病の方がいる
といった場合は、内科で相談することをおすすめします。
高血圧を放置するとどうなる?
高血圧は自覚症状がほとんどありません。
そのため「症状がないから大丈夫」と思われがちですが、長期間放置すると血管への負担が蓄積し、
- 脳卒中
- 心筋梗塞
- 心不全
- 腎臓病
などの重大な病気につながることがあります。
早めに気づき、生活習慣の改善や必要に応じた治療を始めることで、これらのリスクを減らすことが期待できます。
降圧目標値は次のとおりです。
- 診察室血圧 130/80mmHg 以下
- 家庭血圧 125/75mmHg 以下
140/90mmHg未満が目標値ではないことに注意したいです。
すぐに薬を飲み始めるのでしょうか?
高血圧と診断されても、すべての方がすぐに薬を始めるわけではありません。
血圧の値や年齢、糖尿病・脂質異常症・腎臓病などの合併症の有無を総合的に判断し、まずは
- 塩分を控える
- 適正体重を維持する
- 適度な運動を行う
- 節酒を心がける
- 禁煙する
といった生活習慣の改善から始めることも少なくありません。
一方で、血圧がかなり高い場合や、心血管リスクが高い場合には、早期に降圧薬による治療を開始した方がよいケースもあります。
まとめ
健康診断で血圧が高いと指摘されても、一度の結果だけで過度に心配する必要はありません。
まずは家庭で血圧を測定し、その結果をもって内科へ相談することが大切です。
高血圧は自覚症状が少ない一方で、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気の危険因子です。早めに適切な評価と治療を受けることで、将来の健康を守ることにつながります。
藤野クリニックでは、高血圧の診断・治療はもちろん、生活習慣の改善についても丁寧にご相談をお受けしています。健康診断で血圧が高いと指摘された方は、お気軽にご相談ください。