2026年7月13日
暑い日が続く夏は、「熱中症」に注意が向きがちですが、脱水も見逃せません。
脱水症は身体の水分が不足している状態を指し、熱中症は体温調節機能が破綻し体に熱がこもった状態をいいます。この二つは密接に関係しています。
脱水は、腎臓や脳、心臓などに負担をかけることがあります。特に高齢の方や持病のある方は重症化しやすいため、早めの対策が大切です。
熱中症についてはこちらをご参照ください。
脱水とは?
私たちの体の約60%は水分でできています。
汗をかいたり、発熱や下痢・嘔吐が続いたりして、水分や電解質(ナトリウムなど)が不足すると脱水になります。
夏は大量の汗をかくため、自分では気付かないうちに脱水が進んでいることも少なくありません。
このような症状は脱水のサインかもしれません
脱水では次のような症状がみられます。
- のどが渇く、口の中が乾く
- 尿の量が減る、尿の色が濃い
- 立ちくらみやめまい
- 頭痛
- 強いだるさ
- 便秘になりやすい
- 足がつる
高齢の方では、のどの渇きを感じにくくなるため、症状が出た時には脱水が進んでいることがあります。
脱水を放置するとどうなる?
軽い脱水であれば水分補給で改善しますが、放置すると次のような病気につながることがあります。
- 熱中症
- 急性腎障害(腎機能の悪化)
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 意識障害
また、高齢者では転倒や骨折の原因になることもあります。
水だけ飲めばよいのでしょうか?
軽く汗をかいた程度であれば、水やお茶で十分なことが多いでしょう。
一方で、大量に汗をかいた場合や、発熱・下痢・嘔吐がある場合は、水分だけでなく塩分(ナトリウム)も失われています。
このような場合は、**経口補水液(ORS)**が適していることがあります。
ただし、スポーツドリンクには糖分が多く含まれているものもあり、飲み過ぎには注意が必要です。
たとえば、糖尿病の方や血糖が高めの人が普段から脱水予防にスポーツドリンクを飲むのはやめたほうがいいです。
脱水を予防するには
脱水予防のポイントは次のとおりです。
- のどが渇く前からこまめに水分を摂る
- 外出時は水分を持ち歩く
- エアコンを適切に使用する
- 炎天下での長時間の活動を避ける
- 発熱や下痢のときは普段より多めに水分補給を心掛ける
高齢者では「1日3食の食事+こまめな水分補給」を意識することが大切です。
このような場合は医療機関を受診しましょう
次のような症状がある場合は、脱水が進行している可能性があります。
- 水分が飲めない
- 嘔吐が続く
- 強いめまいやふらつきがある
- 意識がもうろうとしている
- 尿がほとんど出ない
- 高熱や強い倦怠感がある
点滴などの治療が必要になることもありますので、早めの受診をおすすめします。
当院でできること
藤野クリニックでは、脱水や熱中症の診察・治療を行っています。
症状や全身状態を確認し、必要に応じて血液検査や点滴治療を行い、原因となる病気(感染症や胃腸炎など)が隠れていないかも含めて診察いたします。
「少し様子を見ようかな」と迷うような症状でも、お気軽にご相談ください。