2026年7月14日
「大腸カメラを受けた後、お腹がパンパンに張って苦しかった…」
このような経験や話を聞いて、大腸カメラに不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
実は、このお腹の張りは検査の方法によって軽減できることがあります。当院では、大腸カメラ検査をより快適に受けていただくために、炭酸ガス(CO₂)送気を採用しています。
今回は、炭酸ガス送気の仕組みとメリットについてわかりやすくご紹介します。
なぜ大腸カメラではガスを入れるのでしょうか?
大腸は普段しぼんだ状態になっています。そのままでは粘膜の細かい部分まで観察することができません。
そのため、検査中にはガスを送り込み、腸をやさしく広げながら観察します。こうすることで、大腸ポリープや早期の大腸がんなどの小さな病変も見つけやすくなります。
空気と炭酸ガス(CO₂)の違い
以前は多くの施設で「空気」を送気していました。
しかし、空気は腸から吸収されにくいため、検査後もしばらく腸の中に残り、お腹の張りや痛みの原因になることがあります。
一方、炭酸ガス(CO₂)は腸から非常に速く吸収されるという特徴があります。
吸収された炭酸ガスは血液に取り込まれ、呼吸によって自然に体の外へ排出されるため、検査後のお腹の張りや不快感が軽減されやすくなります。
炭酸ガス送気のメリット
炭酸ガス送気には、次のようなメリットがあります。
- 検査後のお腹の張りが少ない
- 腹痛や違和感が軽減されやすい
- 検査後の回復が早い
- 日常生活へ戻りやすい
特に、大腸カメラが初めての方や、以前の検査でお腹の張りがつらかった方には大きなメリットがあります。
炭酸ガスは安全なのでしょうか?
「炭酸ガス」と聞くと心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、医療用の炭酸ガス送気は国内外で広く使用されており、安全性が十分に確認されています。
炭酸ガスは体内に吸収された後、肺から呼吸によって排出されるため、適切な機器を用いて使用する限り、通常の大腸カメラ検査において安全性の高い方法とされています。
当院では全例で炭酸ガス送気を採用しています
当院では、患者さんの負担を少しでも軽減できるよう、大腸カメラ検査では全例で炭酸ガス(CO₂)送気を使用しています。
さらに、ご希望の方には鎮静剤を使用し、眠っているような状態で検査を受けていただくことも可能です。
「検査中の苦痛」と「検査後のお腹の張り」の両方をできるだけ少なくすることで、安心して内視鏡検査を受けていただけるよう努めています。
まとめ
大腸カメラでは、大腸を広げて観察するためにガスを使用します。
当院で採用している炭酸ガス(CO₂)は、空気に比べて腸から速やかに吸収されるため、検査後のお腹の張りや不快感を軽減できることが期待されています。
「以前の検査がつらかった」「お腹が張るのが心配」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
患者さんに安心して大腸カメラを受けていただけるよう、検査中だけでなく検査後の快適さにも配慮した内視鏡検査を行っています。