2026年6月30日

気温や湿度が高くなる夏は、食中毒が増える季節です。
「お腹が痛い」「下痢が止まらない」「吐いてしまった」などの症状が出ると、食中毒ではないかと心配になる方も多いでしょう。
今回は、夏に多い食中毒の原因や症状、受診の目安、家庭でできる予防法についてわかりやすく解説します。
食中毒とは?
食中毒とは、細菌やウイルス、寄生虫などが付着した食品や、有害な物質を摂取することで起こる病気です。
特に夏は、高温多湿の環境で細菌が増えやすくなるため、細菌性食中毒が多くみられます。
夏に多い食中毒の原因
代表的な原因には次のようなものがあります。
- ・肉や鶏肉の加熱不足
- ・生卵や生肉の取り扱い
- ・調理後に長時間常温で保存した食品
- ・十分に洗浄されていない調理器具
- ・手洗い不足による食品の汚染
家庭での調理だけでなく、バーベキューやお弁当でも注意が必要です。
主な症状
食中毒では次のような症状がみられます。
- ・下痢
- ・腹痛
- ・吐き気・嘔吐
- ・発熱
- ・倦怠感
症状の強さや出現するまでの時間は原因によって異なります。早い場合は6時間後~遅い場合は3日後程度(またはそれ以上)です。
多くは数日で改善しますが、脱水を起こすこともあるため注意が必要です。
自宅で様子を見てもよい場合
次のような場合は、水分補給を十分に行いながら自宅で経過をみられることがあります。
- ・軽い下痢のみ
- ・嘔吐が治まり、水分が飲めている
- ・発熱がなく、症状が改善傾向にある
スポーツドリンクや経口補水液などで、少量ずつこまめに水分を補給しましょう。
医療機関を受診したほうがよい症状
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
- ・38℃以上の発熱が続く
- ・血便が出る
- ・強い腹痛がある
- ・嘔吐が続き、水分が飲めない
- ・下痢が何日も続く
- ・尿の回数が減る、尿が濃いなど脱水が疑われる
- ・高齢者、小さなお子さん、妊婦の方、持病のある方
脱水が進行すると点滴治療が必要になることもあります。
食中毒かなと思ったら
下痢止めを自己判断で使用すると、原因によっては回復が遅れる場合があります。
また、抗菌薬が必要なケースは限られており、すべての食中毒に有効というわけではありません。
まずは水分補給を心がけ、症状に応じて医療機関を受診しましょう。
食中毒を予防するには
食中毒予防の基本は「つけない・増やさない・やっつける」です。
- ・調理前や食事前には石けんで手を洗う
- ・生肉や魚は十分に加熱する
- ・調理器具は清潔に保つ
- ・食品は冷蔵・冷凍で適切に保存する
- ・調理後はできるだけ早く食べる
- ・ニキビや傷を触った手で食品を触らない
- ・カレーなどの作り置きは再加熱し、しっかりかき混ぜて中心まで火を通す
特に夏場は、食品を長時間室温に置かないことが大切です。
まとめ
夏は食中毒が増える季節です。
多くは自然に改善しますが、脱水や重症化につながる場合もあります。
強い腹痛や高熱、血便、嘔吐が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
東戸塚の藤野クリニックでは、腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状の診療を行っています。必要に応じて血液検査や便培養検査などを行い、抗菌薬や点滴など適切な治療をご提案いたします。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。