2026年6月16日
胃カメラ検査を受ける患者さんから、
「胃カメラでは何を見ているのですか?」
「胃だけを見ているのですか?」
という質問をいただくことがあります。
胃カメラで観察する臓器
一般的に胃カメラでは、胃だけでなく次の三つの臓器を観察しています。順番は検査医によって異なります。
- 食道
- 胃
- 十二指腸(下行部まで)
まず食道では、逆流性食道炎や食道がんなどの病変がないかを確認します。胸やけや飲み込みづらさの原因が見つかることもあります。
つぎに胃の観察についてです。胃は主に、幽門(胃の出口)、前庭部、胃角部、体部(さらに体下部、体中部、体上部に分かれる)、穹隆部、噴門(胃の入り口)と分かれており、観察漏れがないように順番を決めて観察しています。
具体的には胃炎や胃潰瘍、胃ポリープ、胃がんなどの病変がないかを確認します。また、ここでピロリ菌に感染していそうか大体わかります。その場合は、ピロリ菌検査を追加して調べます。
つぎに十二指腸も観察します。十二指腸はスコープの長さから全ては見えませんが、主に下行部までは観察します。十二指腸潰瘍や炎症、腫瘍などが見つかることがあります。
胃カメラ検査では、単に「異常があるかどうか」だけでなく、「病変ができやすい体質ではないか」「将来的なリスクはないか」という視点でも観察を行っています。
近年は内視鏡機器の性能が向上し、早期の胃がんや食道がんを発見できる可能性も高くなっています。そのため、症状がなくても定期的な検査が重要です。
当院の胃カメラ検査の特徴
当院では、胃カメラは次の順に観察しています。
- ①咽頭(のど)
- ②食道
- ③十二指腸
- ④胃
先ほどは咽頭の観察を抜いてましたが、以前は咽頭の観察はあまりされていませんでした。ここ最近の内視鏡医は私も含めて咽頭観察もすることが主流になっております。のどの癌が早期の状態で見つかることが増え、胃カメラで切除して治ることもあります。
全体を通して、わずかな異常も見逃さないように藤野クリニックでは、拡大観察機能を搭載した最新型スコープ「EG-860Z」(FUJIFILM社製)を使用しております。
また、胃カメラ検査は通常苦痛が強く、検査がじっくり行えないという側面もあり当院では鎮静剤を使用し眠って検査を受けて頂いております。それにより質の高い検査を実現させ、繰り返し受けることへの抵抗を無くします。
胃の不調や胸やけが続く方はもちろん、健康診断や人間ドックで検査を勧められた方もお気軽にご相談ください。