2026年7月17日
胆石症とは
胆石症とは、胆のうや胆管の中に石(胆石)ができる病気です。
胆石があっても症状がない方も多く、一生気付かないこともあります。しかし、石が胆のうの出口や胆管に詰まると、突然強い痛みが起こったり、炎症や黄疸を引き起こしたりすることがあります。
特に食後、脂っこい食事をした後に痛みが出ることが多いのが特徴です。
このような症状はありませんか?
- 右上腹部が痛む
- みぞおちが強く痛む
- 背中や右肩に痛みが広がる
- 食後に痛みが出る
- 吐き気・嘔吐
- 発熱を伴う腹痛
- 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
これらの症状がある場合は、胆石症だけでなく胆のう炎や胆管炎などの可能性もあり、早めの受診が必要です。
胆石症の原因
胆汁の成分のバランスが崩れることで胆石ができます。
胆石ができやすい要因として、
- 加齢
- 女性
- 肥満
- 急激なダイエット
- 糖尿病
- 妊娠
- 脂質異常症
- 家族歴
などがあります。
胆石症の種類
胆のう結石
最も多いタイプです。
胆のうの中に石があり、症状がないことも少なくありません。
総胆管結石
胆管に石が詰まる病気です。
黄疸や発熱を伴い、重症化することがあります。
肝内結石
肝臓内の胆管にできた結石です。基本的に症状はありませんが、胆管炎や胆管癌の原因となります。
検査
胆石症の診断には以下の検査を行います。
腹部超音波検査(腹部エコー)
最も重要な検査です。
胆石の有無や胆のうの腫れ、胆管の拡張などを確認できます。
血液検査
炎症の程度や肝機能、胆道系酵素などを調べます。
CT検査
炎症や他の病気との鑑別が必要な場合に行います。
※CTやMRIが必要な場合には、連携医療機関をご紹介いたします。
MRI検査(MRCP)
胆道や膵臓を詳しく描出する検査です。造影剤を使用しなくても胆道を詳しく観察できる検査になります。
超音波内視鏡(EUS)
超音波端子のついた内視鏡を使用して胃や十二指腸から胆道を観察する検査です。
他の検査で見つけられない場合に行ったり、他の病気との鑑別が必要な場合などに行います。
治療
症状がない胆石(無症候性胆嚢結石)
症状がなければ経過観察となることが多いです。
胆石発作を繰り返す場合
根本的な治療は胆のう摘出術です。
腹腔鏡手術が一般的で、外科へご紹介いたします。
胆管結石
内視鏡(ERCP)で石を取り除く治療が必要になることがあります。
当院では適切な医療機関へ迅速にご紹介いたします。
肝内結石
内視鏡での結石除去術や外科手術が必要になることがあります。
放置するとどうなる?
胆石を放置すると、
- 急性胆のう炎
- 胆管炎
- 胆石性膵炎
- 黄疸(Mirizzi症候群など)
などを引き起こすことがあります。
特に、
- 発熱
- 黄疸
- 強い腹痛
がある場合は緊急治療が必要になることがあります。
当院でできること
藤野クリニックでは、
- 腹部超音波検査
- 血液検査
- 胆石症の診断
- 痛みの原因の鑑別
- 必要に応じた専門病院への迅速な紹介
を行っています。
胆石による腹痛だけでなく、胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎・膵炎・尿路結石など、似た症状を起こす病気も含めて総合的に診断いたします。
このような方はご相談ください
- 食後に右上腹部が痛くなる
- 健診で胆石を指摘された
- 胆石があると言われたが治療が必要かわからない
- 背中まで響く腹痛がある
- 繰り返す腹痛の原因を調べたい
胆石症は、症状がない場合は経過観察となることもありますが、症状がある場合には治療が必要になることがあります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問(Q&A)
Q. 胆石があっても手術は必要ですか?
症状がなく、偶然見つかった胆石は経過観察となることが多いです。一方で、胆石による痛みを繰り返す場合や胆のう炎などを起こした場合は、胆のう摘出術が勧められます。
Q. 胆石は薬で治りますか?
一部の胆石には内服薬で小さくできる場合もありますが、適応は限られ、再発も少なくありません。症状がある胆石では手術が標準的な治療です。
Q. 食事で気を付けることはありますか?
脂っこい食事をきっかけに胆石発作が起こることがあります。症状がある間は、揚げ物や脂質を避けることが勧められます。