2026年7月16日

「腹部エコー検査を受けてくださいと言われたけれど、どんな検査なの?」
「痛みはある?食事はしても大丈夫?」
「胃カメラやCTとは何が違うの?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
腹部超音波(腹部エコー)検査は、お腹の臓器を体の外から観察できる検査です。放射線を使用しないため被ばくの心配がなく、痛みもほとんどありません。健康診断や腹痛の原因を調べる際など、消化器内科では非常に重要な検査の一つです。
今回は、腹部エコー検査でわかる病気や検査の流れ、注意点についてわかりやすくご紹介します。
腹部超音波(腹部エコー)検査とは?
腹部エコー検査は、超音波を利用してお腹の中の臓器をリアルタイムで観察する検査です。
検査では、お腹にゼリーを塗り、プローブと呼ばれる機械を軽く当てながら画像を確認します。
超音波は人体に害がないため、被ばくの心配がなく、子供や妊娠中の方でも気軽にできる検査と言えます。
また、検査時間は通常10〜20分程度で、入院の必要もありません。
腹部エコーで調べることができる臓器
腹部エコーでは、主に次の臓器を観察します。
- 肝臓
- 胆のう
- 胆管
- 膵臓
- 腎臓
- 脾臓
- 腹部大動脈
- 膀胱(尿がたまっている場合)
それぞれの臓器の大きさや形、腫瘍の有無、炎症、結石などを確認します。
腹部エコーでわかる主な病気
腹部エコーではさまざまな病気を見つけることができます。
脂肪肝
健康診断でもよく見つかる病気です。
初期には自覚症状がほとんどありませんが、放置すると肝炎や肝硬変へ進行することがあります。
胆石症
胆のうに石ができる病気です。
右上腹部の痛みや背中の痛みの原因になることがあり、腹部エコーは胆石を調べる最も有用な検査の一つです。
胆のうポリープ
健康診断で偶然見つかることが多い病気です。
多くは良性ですが、大きさや形によっては定期的な経過観察や追加検査が必要になることがあります。
肝のう胞・腎のう胞
袋状の良性病変です。
ほとんどの場合は治療を必要としませんが、大きさや数を確認するために経過観察を行うことがあります。
肝臓や腎臓の腫瘍
腹部エコーで異常が見つかった場合には、CTやMRIなどの精密検査が必要になることがあります。
腎結石・水腎症
腰や背中の痛みの原因となることがあります。
尿路結石による尿の流れの異常も確認できます。
腹部大動脈瘤
腹部大動脈が大きく膨らむ病気です。
無症状のことも多いため、腹部エコーで偶然見つかることがあります。
膵臓も見ることができます
腹部エコーでは膵臓も観察します。
ただし、膵臓は胃や腸の奥にあるため、腸内のガスや体格などの影響で十分に観察できない場合があります。
そのため、必要に応じてCTやMRI、超音波内視鏡(EUS)などの検査を追加することがあります。
腹部エコーは痛いですか?
腹部エコーは基本的に痛みの少ない検査です。
プローブを押し当てる際に少し圧迫感があったり、骨に当たると軽い痛みがありますが、多くの方は問題なく検査を受けられます。
麻酔や鎮静剤も必要ありません。
検査前の食事について
より正確な検査を行うために、食事を控えていただくことがあります。
食事をすると胆のうが縮んでしまい、胆石や胆のうポリープが見えにくくなることがあるためです。
一般的には、
- 午前中の検査:朝食は食べずに来院
- 午後の検査:軽い朝食のみで、その後は食事を控える
ことが勧められます。
水やお茶は飲めることが多いですが、検査内容や持病によって異なる場合がありますので、事前に医師の指示をご確認ください。
CTやMRIとの違い
腹部エコーには多くのメリットがあります。
- 被ばくがない
- 痛みがほとんどない
- 短時間で受けられる
- リアルタイムで臓器を観察できる
- 比較的気軽に繰り返し検査できる
- 費用も安い
一方で、腸のガスが多い場合や肥満のある方では見えにくくなることがあります。
そのため、必要に応じてCTやMRIなどを組み合わせることで、より詳しく診断します。
このような方に腹部エコーをおすすめします
- 健康診断で肝機能異常を指摘された
- 脂肪肝と言われた
- 右上腹部やみぞおちが痛む
- 背中の痛みの原因を調べたい
- 胆石や胆のうポリープが心配
- 肝臓や腎臓の病気が気になる
- 腹痛の原因を調べたい
症状が軽いうちに検査を受けることで、病気を早期に発見できることがあります。
当院でできること
東戸塚の藤野クリニックでは、腹部超音波(腹部エコー)検査を行っています。
消化器病専門医が診察とあわせて検査を行い、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓などを総合的に評価します。
検査結果をわかりやすくご説明し、必要に応じて血液検査やCT・MRIなどの追加検査が必要かどうかも判断いたします。
健康診断で異常を指摘された方や、お腹の症状が気になる方は、お気軽にご相談ください。