2026年7月09日

「お腹が張って苦しい」「ガスがたまっている感じがする」「食後にお腹がパンパンになる」といった症状は、多くの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
お腹の張り(腹部膨満感)は、便秘や腸内にガスがたまることが原因で起こることが多い症状です。一方で、胃や大腸の病気、肝臓や膵臓の病気などが隠れている場合もあります。
症状が長く続く場合や、痛み・体重減少・血便などを伴う場合は、自己判断せず消化器内科を受診することをおすすめします。
お腹の張りとは?
お腹の張り(腹部膨満感)とは、お腹が膨らんでいるように感じたり、圧迫感や苦しさを感じたりする症状です。
次のような症状がみられます。
- お腹がパンパンに感じる
- ガスがたまっている感じがする
- 食後に苦しくなる
- 食べるとすぐお腹がいっぱいになる
- ベルトやズボンがきつく感じる
- おならが増える
- 便が出ると少し楽になる
実際にお腹が膨らんでいる場合もあれば、見た目は変わらなくても張っているように感じることもあります。
お腹の張りの主な原因
1.便秘
最も多い原因の一つです。
便が腸に長くとどまると、その間に腸内でガスが発生し、お腹の張りを感じやすくなります。
便秘が続いている方では、お腹の張りだけが気になることも少なくありません。
2.腸内にガスがたまる
食事中に空気を飲み込みやすい方や、炭酸飲料をよく飲む方では、腸内のガスが増えて張りを感じることがあります。
また、早食いや食べ過ぎ、ガムをよく噛む習慣も原因となることがあります。
3.肥満・内臓脂肪の増加
体重が増えたり、お腹周りに内臓脂肪がついたりすると、お腹が張っているように感じることがあります。
また、肥満のある方では、胃や腸が圧迫されやすく、食後の膨満感や胃もたれを感じやすくなることもあります。
さらに、肥満は便秘や逆流性食道炎、脂肪肝など、お腹の張りにつながるさまざまな病気のリスクを高めます。
最近体重が増えてからお腹の張りが気になるようになった場合は、食生活や運動習慣を見直すことも大切です。
4.過敏性腸症候群(IBS)
ストレスや自律神経の乱れにより腸の動きが過敏になる病気です。
- お腹の張り
- 腹痛
- 下痢
- 便秘
を繰り返すことが特徴で、検査では異常が見つからないことも少なくありません。
5.機能性ディスペプシア
胃の動きが低下したり、胃が刺激に敏感になったりすることで起こる病気です。
食後のお腹の張りや胃もたれ、すぐにお腹がいっぱいになる症状が続く場合は、この病気が原因のことがあります。
6.胃や大腸の病気
次のような病気でも、お腹の張りが起こることがあります。
特に、大腸がんでは便秘や便が細くなる症状、お腹の張りが続くことがあります。
7.肝臓や膵臓などの病気
まれではありますが、
- 肝硬変による腹水
- 膵臓の病気
- 腹部の腫瘍
などでもお腹の張りを感じることがあります。
急激にお腹が大きくなった場合や、体重増加を伴う場合は早めの受診が必要です。
このような症状がある場合は早めに受診しましょう
次のような症状がある場合は、重大な病気が隠れている可能性があります。
- 強い腹痛がある
- 発熱を伴う
- 吐き気や嘔吐が続く
- 血便や黒い便が出る
- 体重が減ってきた
- 食欲がない
- 便秘が急に悪化した
- お腹の張りが数週間以上続く
- 50歳以上で初めて症状が出た
これらの場合は、できるだけ早めに消化器内科を受診しましょう。
当院で行う検査
お腹の張りの原因はさまざまであるため、症状に応じて必要な検査を行います。
腹部超音波検査では、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓などの状態を確認できます。(※膵臓は個人差があり見えにくいことがあります)
また、胃や大腸の病気が疑われる場合には、胃カメラや大腸カメラで詳しく調べることが可能です。
お腹の張りを改善するために
原因によって治療は異なりますが、次のような方法が有効です。
- 便秘を改善する
- ゆっくりよく噛んで食べる
- 食べ過ぎを避ける
- 適度な運動を心がける
- 腸内環境を整える
- 必要に応じてお薬で治療する
自己判断で市販薬を飲み続けるよりも、原因を調べたうえで適切な治療を受けることが大切です。
お腹の張りが続く場合はご相談ください
お腹の張りは便秘や腸内ガスなどが原因で起こることが多い一方で、胃や大腸、肝臓、膵臓などの病気が隠れている場合もあります。
当院では、消化器病専門医・消化器内視鏡専門医が診察を行います。問診を大切にし、必要に応じて腹部超音波検査、胃カメラ、大腸カメラなどを組み合わせながら原因を丁寧に調べています。
「お腹の張りがなかなか治らない」「食後の張りが続く」「便秘と一緒にお腹が苦しい」といった症状でお困りの方は、お気軽に藤野クリニックへご相談ください。